シンポジウムのご案内
日時:2025年11月29日(土)・30日(日)
開催場所:同朋大学 成徳館J502教室(名古屋市中村区稲葉地町7-1)※現地のみ、オンラインの併用はありません。


【シンポジウムのご案内】

織豊期研究会30周年シンポジウム
初期幕藩国家の創出

1.テーマ説明

 慶長3年(1598)8月の豊臣秀吉の死去に伴う国家分裂と、徳川家康・秀忠による再統一に向けての統治体制の構築過程について追究します。対象とする時期は、おもに関ヶ原合戦から大坂の陣を経て寛永年間までとします。
 慶長5年9月の関ヶ原合戦直後の国分・国替は、全国規模の大混乱をもたらしました。家康が慶長8年に征夷大将軍に任官し、わずか2年後の慶長10年には秀忠が征夷大将軍となりました。さらに慶長16年には二条城の会見がおこなわれ、徳川-豊臣の上下秩序が定まると、国内に「平和」が到来しました。
 この期間に、諸国においては、東軍方大名が西軍方大名とその関係勢力を藩領から排除して、新たな統治体制を構築し始めました。本シンポジウムでは、ここで成立した江戸時代草創期の武家政権を、「初期幕藩国家」と規定します。
 この体制は大坂の陣以降も継続しつつ、家康死去による秀忠の天下人(政権担当者)就任から家光親政までの時期にみられるものです。具体的には、西国の豊臣恩顧大名の福島正則・加藤忠広の改易や加藤嘉明の会津への国替などを経ながら、そこに親藩系(松平姓下賜)・譜代系(天下人側近)の外様国持大名を動かし、それに親藩(家門)・譜代大名が連なるかたちで大規模な国替が連動して、段階的に藩秩序が整備されてゆくことになります。
 本シンポジウムは、かかる初期幕藩国家の創出過程について、おもに西国における藩の誕生過程を個別具体的に追究しつつ、あわせて国家的な重要課題を検討することを通じて明らかにします。

2.ご挨拶 織豊期研究会会長 藤田達生

 織豊期研究会は2025年3月をもちまして、設立30周年を迎えました。これを記念してシンポジウムを11月29・30両日に開催いたします。テーマは「初期幕藩国家の成立」です。この分野で成果をあげている若手・中堅の研究者が、大規模国替のなかから誕生した新たな武家国家像の構築を、地域の視点から試みます。ぜひご参加いただきますようお願い申し上げます。


3.プログラム



4.受付のご案内

 当日(第1日目)の受け付けは12:15から開始します。なお、参加費は無料です。


5.参加申込

 こちらよりお申込みください。
 ※締切:2025年10月31日(金)


6.レジュメ

 参加希望の方に大会当日の3日前ぐらいを目途に、URLをご案内いたします。
各自ダウンロードしていただきますようお願いいたします。
当日ご希望の方には、実費にてレジュメを販売いたします。


7.アクセス

 会場(同朋大学)への行き方のご案内(同朋大学ホームページへのリンク)

8.懇親会・昼食のご案内

第1日目

第2日目